ブレーキ豆知識
第9号掲載
ディスクブレーキは、ディスクローターをパッドで挟んで止めます。そのためディスクローターとパッドは擦れ合いディスクローターの表面は綺麗な金属面となりホイールの隙間から見えるときがありますよね。さてこのディスクローターですが、ホイールの中を覗いて見たところ、いつの間にかレコード盤(知っていますよね!)のような傷が発生!

さて、ここで問題!! この傷の原因は何でしょうか?

答え


その傷はスコーリングといいます。
発生の原因は、

1. パッド原材料による影響
研削成分(削る成分)が熱を受けることにより酸化し、ロ−タ材質より硬くなるためスコ−リングが発生する。
2. ディスクロ−タによる影響
削られたディスクロ−タ(鉄分)が、パッド面に付着し同種摩擦(同じもの同士が擦れ合うこと)により摩耗が促進しスコ−リングが発生する。
3. 外的要因
走行中に砂,砂利等がロ−タとパッドの間に入り込みディスクロ−タを削る。


ディスクローター表面は、平滑であることが性能を発揮する条件のひとつとなります。スコーリングが発生したらすぐに上記項目を確認してください。
症状がひどい時はディスクローターの研磨(最小厚みに注意)とブレーキパッドの交換をお願いします。
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